店主のひとりごと

リサイクルショップの店主が日々の思いをつぶやきます。

職人 さん


今日は朝から事件です。


金曜日はWATAさんの出番の日。
でも、昨日の天気予報で大荒れになるようだったので
私が店番に。


朝は雪がつもっていたので隣の店のお兄さんと一緒に雪かきだなあ と。
思っていたらママさんダンプが玄関に 
お兄さんの姿はなく。


まっ いいか
と リュックを置きに行くと


ガバッ!彡…とお兄さんが出てきて
『天井から水が~』


『えっ! なになに・・・・なにい~』


『うっ わ~』『スキー大丈夫? 機械は?』


『店! 見てみたほうが、いいっすよ!』


『!! そうだね…そうだ…そうだ』 



『あ~ よかったっすね! 大丈夫そうだ』
『うん よかったあ』
二人で店の天井を見上げながら・・・
一息いれるまもなく お兄さんの店に。



二階の水道管が凍結して水漏れになったらしい。
水抜きをしていなかったのが原因だった。
(だれもいないからね)


年末に管理会社の人が水を落とさなかったのが、
この寒さ続きで凍結水漏れ事故に。


なんども、お兄さんの店を覗きにいく。


そして  
やっぱり と
確信する。


WATAさんと私は常日頃からお兄さんを『職人さん』と呼んでいる。
(二人の間でね。)
というのも、
いつも  どの状況でも  何年たっても、
お兄さんの几帳面な態度が変わらないからだ。


毎日、挨拶する。
最近は『寒いっすね!』が定番。
『お先に帰ります』とドア越しに声をかけると
『おつかれっ!さまでした!』
と。返事がくる。  定番。


決して、なれなれしくない。ならない。
無駄口はきかない。
決してお兄さんという若い年齢ではないが、おにいさんだ。
キチンと感が、お兄さんだ。
国体の選手だったらしい。
無駄なぜい肉もない   ように  見受けられる。


几帳面でシャッターの上げ下ろしに使うアイアンの棒も
きっちり場所が決まっている。


『このマス目の二番目の角…ここだよね』
と。
お兄さんの店が休みの時は
WATAさんと私は若干の緊張感の中、アイアン棒を置くのだ。
おかげで、店を閉めた後の充実感が増す。


夕方4時半にはシャッターを背丈くらいまで下ろす。
そろそろ閉店準備だよ~
と、私には聞こえる。
お兄さんのルーティンは絶対 
この人が調整するスキーに狂いはないっ 絶対に。


で、何を言いたいかというと、
そういう人だから
こんな、事件に遭遇しても
あたふた がない。


私なら大騒ぎで ばたばた  です。


職人さんは、あわてない。さわがない。粛々と片付ける。


こんな立派は人と同じ建物にいられることは幸運だ。


早速 WATAさんに報告しなくっちゃ\(◎o◎)/!